1999-10-11 ArtNo.20671
◆<馬>ラブアン島に24時間営業の国際金融取引所開設
【クアラルンプル】マレーシアは2000年3月までにボルネオ島沖合の小島ラブアンに投資信託、債券、デリバティブ、保険等の金融商品を様々な通貨で取引できる1日24時間営業のバーチャル証券取引所“ラブアン国際金融取引所(LIFE)”を設ける。
マレーシア中央銀行のAwang Adek Hussin総裁補が6日語ったところによると、LIFEの規則は柔軟性を備えており、二次上場が可能な他、マレーシアに拠点を有せぬ海外の企業が資金調達のために上場することもできる。またオフショア・プレーヤーが証券の保管、預託、清算、信託等のサービスを提供することもできる。
LIFEはクアラルンプル証券取引所(KLSE)の完全出資子会社として設立され、KLSEのSalleh Majid会頭が所長を兼ねる。
KLSE幹部によると、LIFEで何が取り引きされようとオンショアとは関わりを持たない。来年3月のスタート時点で電子ターミナルを用い、債券、投信の24時間取引が行われる。KLSE幹部は如何なる投信が取り引きされるのかに関してコメントを控えた。
加えてラブアン拠点の外資系オフショア銀行は一定限度のMドル・ローンの取り扱いも許される。1990年にラブアン島にオフショア金融センターが設けられて以来、これまでは外貨建てローンのみが認められていた。しかし地場のオフショア銀行、例えばマラヤン・バンキング等はMドル建てローンの取り扱いを認められないと言う。(BT:10/7)
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