1999-10-08 ArtNo.20659
◆<馬>アナリスト、首相の銀行再編見直し発言を歓迎
【クアラルンプル】マレーシア政府が、国内銀行/金融会社を6グループに統合する計画に見直しを加えることを示唆したマハティール首相の発言に対して、一部のアナリストは金融再編に臨む政府の柔軟な姿勢を示すものと歓迎している。
米国/英国/ジンバブエを歴訪後6日帰国したマハティール首相は、国内銀行を6グループに統合する計画に見直しが加えられるのかとのマスコミの質問に、「それは銀行次第だ。仮に銀行界が6グループへの統合が不可能と思うなら、明確な代案を示す必要がある」、「政府が希望せぬことは、僅か数支店を有するに過ぎない小銀行があまりにも多く存在すること」と指摘した。
この日株式市場は首相談話を歓迎、クアラルンプル証取(KLSE)総合指数は一時は2.75%アップ、結局0.6%高で引けた。
スタンダード・アンド・プーアのシンガポール拠点のアナリストは、首相談話を歓迎するとともに、「仮に相互補完のメリットが見いだせないなら、合併を強制されるべきではない 」とコメントした。
マレーシア中央銀行は9月30日に国内の銀行金融機関58行(社)は全てアンカー銀行6行の下に統合する覚え書きに調印したと発表したが、同プログラムは野党勢力や労組の批判に直面していた。(ST,BT,STAR:10/7)
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