1999-10-08 ArtNo.20655
◆<馬>8月の工業生産指数、12.9%アップ
【クアラルンプル】マレーシアの経済動向を占う主要指標の1つとされる工業生産指数(IPI)は8月には製造業指数と電力指数の力強い伸びに支えられ、昨年同月比12.9%の成長を記録した。アナリストらはIPIの目覚ましい伸びから、第3四半期の国内総生産(GDP)が著しい回復を見るものと予想している。
統計局が7日発表したところによれば、8月の強力なIPIの伸びは、製造業指数が昨年同月比17.4%、電力指数が同6.4%の伸びを見たのに伴うもの。しかし鉱業指数は0.8%の下降を見た。
とは言え8月のIPIは、前月比では0.4%下降している。製造業指数と電力指数も前月に比べ、それぞれ2.75%と3.3%の落ち込みを見たが、鉱業指数は12.6%の上昇を記録した。
この結果、年初8ヶ月のIPIは、昨年同期比4.3%アップした。
アナリストらは、8月のIPIが昨年同月に比べ急上昇した理由の1つとして昨年8月にIPIが大幅な落ち込みを見ていたことを指摘する。とは言え、製造業と鉱業はマレーシアのGDPの40%前後を占めることから、第3四半期のGDP成長率は8~9%、少なくとも6%が見込める。
また8月には中間財の輸入が大幅な増加を見たことから9月のIPIも急上昇するものと予想されると言う。(STAR,NST,MBT,ST:10/8)
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