SEAnews 1999-10-07 ArtNo.20643

【クアラルンプル】スチール／プラスチック製収納器の製造を手掛けるドイツ企業SSI Schaeferは、向こう3年間に2000万Ｍドルを追加投資し、ジョホール州Simpang Rengamに設けた工場を拡張する。
SSI Schaeferのアジア地区担当取締役Brian Miles氏が、Johor Corp四季報Johor Investment Digest上で明らかにしたところによれば、同社はまた契約製造業務をタイからマレーシアに移すことを計画している。
SSI Schaeferが6000万Ｍドルを投じて設けたジョホール工場は、同社がアジアに設けた初の完全出資製造施設で、ドイツ以外ではグループ最大の規模を誇る。同工場では、工場用キャビネット、工具ルーム施設、棚、パレット・ラック、工業用／家庭用ゴミ収納器等の製造が手掛けられ、年間1万5000トンのスチール製品と、同5000トンのプラスチック製品を製造する能力を有する。製品の85％はオーストラリア、香港、中東、韓国、台湾、東南アジア諸国に輸出されており、ビジネスの拡大とともに倉庫／流通網の強化が図られている。今年の予想売上は4000万Ｍドルで、来年は30～40％の成長が見込まれている。最近買い増した6エーカーの土地を含め15.5エーカーの工場用地を有する同社は、ファブリケーション施設の増設を計画している。
Schaeferグループは工業用収納装置の生産では世界一の規模を誇り、ドイツ、スイス、オーストリア、チェッコ、英国、米国、中国に工場を設けていると言う。(STAR:10/6)