1999-10-07 ArtNo.20640
◆<馬>MCIワールドコムもタイム・エンジニアリング買収目指す
【クアラルンプル】僅か2週間前に3社が法人債務再編委員会(CDRC)にタイム・エンジニアリングBhd(TEB)の全権益もしくは部分権益の買収案を提出したばかりだが、米国第2の長距離電話会社MCI WorldComの幹部10人から成る代表団がクアラルンプル入りし、TEBの調査を進めており、新たな事態の展開も予想されている。
MCIワールドコムはTEBの子会社タイム・テレコムが抱える45億Mドルの負債にたじろぎ一旦は、買収計画の実行を思いとどまったものの、再調査に乗り出した。消息筋によれば広帯域の確保に重大な関心を寄せるMCIは、マレーシア半島に張り巡らされたタイム・テレコムの光ファイバー・ケーブル網買収の機会を放棄するに忍びなかったものと見られる。
これ以前に入札書類を提出したのは、地元総合電気通信会社Maxis Communications Bhd(旧社名ビナリアン)、シンガポールの政府系Singapore Technologies Group、地元ビジネスマン、サムスディン氏の投資子会社Kejora Harta Bhd。
Maxisとシンガポール・テクノロジーズはタイム・テレコムの買収に12億~14億Mドルの値をつけたものと見られ、クジョラはTEBの負債もまとめて引き受けることを提案したもようだ。(STAR:10/6)
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