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1999-10-05 ArtNo.20610
◆<馬>6グループを超える銀行の存続も:首相示唆
【クアラルンプル】マレーシアの大蔵省筋は、中央銀行が7月に国内金融機関を6グループに統合する計画を発表して以来、6行を超える銀行が存続する余地のないことを重ねて強調してきたが、2日ロンドンで英国在住マレーシア人らと対談したマハティール首相は、6行を超える銀行が存続する可能性を示唆、関係者を唖然とさせた。
某会計士から「何故6行でなければならないのか」と質問された首相は、「6行と言う数字は任意のもので特に意味はない」とあっさり片づけた。それによるといずれの銀行がアンカーを務めるかも重要ではなく、要は最良の管理層が銀行を管理することである。RHBのような大手銀行がマルチ・パーパスのような中小銀行に合併されるのは、RHBに何らかの弱点が有ったものと見られるが、首相は詳細を関知していないと言う。
マハティール首相の以上の発言は、関係者を呆気にとらせたが、アナリストらはマレーシアの地場銀行を短期間に6グループに統合する構想は、余りに野心的と評していた。
また一部のものは、ホンリョン・バンクのクェック・レンチャン氏やフィレオアライド・バンクのTong Kool Ong氏は、いずれもアンワル前副首相と親密な関係にあったことから、これらの者が銀行支配権の放棄を強いられた背景には政治的動機が存在すると穿鑿していた。この点に関して首相は、政府がアンワル前副首相と密接な関係にあったビジネスマンの除去を図っていると言うのはいわれのないことと反論した。それによるとアンワル氏は常にネポティズムやクロニズムを非難し、自分にはこの種のコネや縁者は存在しないと主張していた。したがって政府がアンワル氏と親密な関係を持つ者を迫害していると言う非難は自家撞着である。その実これらのものは実際にアンワル氏の庇護を受け、少なからぬ不正を犯してきた。したがって政府がもし、アンワル氏と親密な関係に有ったからと言ってこれらの者を見逃したなら、それこそ問題で、重要なことは法律を遵守しているか否かと言うことに尽きると言う。(LZ:10/3,ST,BT:10/4)
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