SEAnews 1999-10-04 ArtNo.20591

【シンガポール】メタル・エンジニアリングのNam Lee Pressed Metalは1日、シンガポール証取(SES)メインボード上場を目指し、増資後の株式資本の25.5％に相当する4750万株(新株3800万株/譲渡株950万株)を、1株42Ｓセントで公開した。
公募引受幹事／私募エージェントを務める華聨銀行(OUB)によると、公開株式の内3075万株は私募、1200万株が公募され、残る475万株は従業員と取引先のために留保された。私募と留保分はいずれも既に消化されている。
世界最大のエアコン・メーカーCarrierのサード・パーティー製造業者を務めるナムリーは、住宅開発局(HDB)公認サプライヤーでもあり、ＨＤＢアパートの改装市場に進出して以来約100万Ｓドル余の契約を獲得した。1998年通年の営業額は5440万Ｓドル、純益は540万Ｓドル、1999年3月期上半期営業額は2900万Ｓドル、税引き利益は330万Ｓドルを計上した。1999年度通年の予想利益をベースにした公募価格の株価収益率(PER)は11.1倍となる。ちなみに同業のヒャップセン・エンジニアリングのＰＥＲは12.8倍、コンパクト・メタルのそれは26.1倍となっている。
公募調達される1490万Ｓドルの内、1000万Ｓドルは事業拡張と小売ネットワークの構築に、200万Ｓドルは銀行借入の返済と運転資金に充当される。
1950年代初頭に設立されたナムリーはＩＳＯ9002認定証も取得、ワンストップ金属製品製造業者に成長した。ＨＤＢ住宅用スチール・ブラスト・プルーフ・ドア、スチール・ランドリー・ラック等の金属製品市場の36～42％のシェアを占めている。公募締め切りは10月12日、取引は発行日取引ベースで2日後にスタートする見通しだ。(ST,BT:10/2)