1999-10-01 ArtNo.20577
◆<星>シングテル、国際電話の固定料金制/無料サービスも検討
【シンガポール】通信技術の急速な進歩と益々過熱する競争環境の下、シンガポール・テレコム(シングテル)が2年後には国際通話サービス固定料金制を導入、5年後には無料サービスに移行を強いられるのではないかと予想されている。
これはシングテルの顧客には耳寄りなニュースだが、国際電話サービスに売上の40%近くを依存するシングテルの株主には聞き捨てならぬ深刻な懸念材料と言える。
既存の分単位の変動料金制から固定価格へ移行する分水嶺は米国の場合、毎分5米セントで、これは目下Sprint社がその顧客にオファーしている料金。ライバル、スターハブの登場とインターネット・テレフォニーが普及する中で、シングテルは18カ月もしくは2年後にはこうした固定料金制の採用を強いられる可能性があるとされる。
それだけではなく、5年後には電話回線の帯域幅は現在の250倍に拡大、リアルタイムのビデオ交信や、多くのユーザーをリンクしたコンファランスも可能になる。この時には電話会社はそのネットワークの利用者を獲得する景品として無料で国際電話サービスを提供することになるものと見られる。
その際のシングテルの主要な収入源はインターネット関連サービスになり、目下シングテルの故にその名が知られているシングネットが表看板になり、シングテルが消失する可能性もあると言う。(BT:9/30)
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