1999-09-30 ArtNo.20567
◆<馬>資本管制の再導入はあり得ない:中央銀行副総裁
【ワシントン】マレーシアが外国投資家の信用失墜を招くリスクを犯して資本市場管制を再導入する可能性は少ない。マレーシア中央銀行副総裁Zeti Akhtar Aziz女史は先週土曜当地で催された金融セミナーに出席後マスコミの質問に応じ、以上の見通しを示した。
それによると、投資家はマレーシアが1年前に導入した資本管制を今月緩和したことを歓迎しているが、こうした政策を短期間に再度転換するなら外国投資家の信頼喪失は免れない。外国投資家はマレーシア政府が2段構えの資本逃避税率を一律10%に改めたことも歓迎している。
しかし資本管制によりマレーシア市場から撤退する道を封じられた外国投資家は、その実クアラルンプル証券市場の急速な回復の恩恵を受けている。クアラルンプル証取(KLSE)総合指数は経済危機最中の260台から500台に回復、現在は700ポイント前後に達している。
マレーシアが5月に行った国際市場における起債は成功したが、今や十分な資金を確保したことから、緊急に再度国際市場で起債する必要はないと言う。(BT,LZ:9/27)
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