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1999-09-30 ArtNo.20566
◆<馬>覚書調印後も曲折予想される金融再編
【クアラルンプル】マレーシアの中央銀行は、国内の銀行21行、金融会社25社、マーチャント・バンク12行に今日(9/30)までに6つのメガ・バンキング・グループに合併統合するよう指示したが、28日までに6グループ中5グループの覚書が調印にこぎつけた。
プルウィラ・アフィン・バンクをアンカーとする最後に残されたグループの覚書が今日までに調印されたにしても、アナリストらは、合併統合計画が実現するのは極めて困難と見ている。
ブミプトラ・コマース・バンクが28日、ホンリョン・バンク及びホンリョン・ファイナンスと覚書を交換したことにより、6グループ中5グループの銀行が覚書が交換したことになるが、金融会社の調印はまだペンディングになっている。
最大の問題を抱えているのはマルチ・パーパス・バンク・グループで、同行はRHB Bank、MBf Finance、PhileoAllied Bank、RHB Sakura Merchant Bankers、Bolton Financeと覚書を交換したが、RHBグループのラシド・フサイン氏及びPhileoAllied BankのTong Kooi Ong氏は何れも合併の代償に現金を要求している。RHBキャピタルの評価額は50億Mドル以上、PhileoAllied Bankのそれは10億Mドル前後と見積もられるが、マルチパーパス・バンクの資産ベースは80億Mドル以下で、現金準備は4億Mドル前後に過ぎない。このため株式もしくは社債による支払いを提案するものと見られるが、ラシド氏もトン氏も、こうした代案を受け入れる可能性は少ない。
他の5グループにしても同様で、ホンリョン・バンクと覚書を交換したブミプトラ・コマース・バンクの立場は一層困難なものと見られている。
またプルウィラ・アフィン・バンクを中心としたグループはまだ主要メンバーの覚書交換が完了していないが、同グループに属するArab-Malaysian Finance、Arab-Malaysian Merchant Bank、Arab-Malaysian Bankを率いるAzman Hashim氏は依然として政府当局を説得し、アンカー・バンクのステータスを獲得することを目指しているとされる。
しかし残る3グループの合併統合は比較的問題が少ないようだ。全てのアンカー・バンクは来年第1四半期までに再編を完了し、新体制による営業を開始せねばならない。(BT:9/29)
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