1999-09-30 ArtNo.20563
◆<星>工場賃貸料、向こう3カ月間に採算ライン回復
【シンガポール】成熟した工業地の工場賃貸料は第3四半期に底入れした後、向こう数カ月間に採算ベースを回復する見通しだ。
不動産コンサルタント会社CB Richard Ellisのバーナード・ゴー重役(AD)によると、優良ハイテク工場の賃貸料は向こう3カ月間に3~5%の上昇が見込まれる。企業経営者らは仕上げが行き届き、技術仕様も満たした小規模なスペースを物色しており、工業不動産オーナーは大型スペースを小スペースに分割して、賃貸している。
第3四半期には一部領域の工業不動産賃貸料はプラス成長を記録、ハイテク領域や、カキ・ブキ/ユノス地区等の工業不動産オーナーはそのオファー価格を上方修正している。これらのオーナーらは賃貸料無料期間の短縮等、優待措置にも見直しを加えている。
第3四半期の平均賃貸料は安定を維持、平方フィート当たり月間賃貸料は1階で1.60Sドル、2階以上で1.30Sドル、ハイテク工場のそれは2.15Sドルとなっている。(ST:9/29)
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