1999-09-30 ArtNo.20562
◆<星>土木建設のYongnam、SES上場目指し株式公開
【シンガポール】地元の土木建設会社Yongnam Holdingsは28日、シンガポール証取(SES)メインボード上場を目指し、増資後の総発行株式の25.1%に相当する4280万株を、1株36Sセントで公開(IPO)した。
公募幹事を務めるUOB(大華銀行)アジアによると、公募は1280万株、私募は2572万株、残りのの428万株は従業員や取引先のために留保され、私募分と留保分はこれまでに全て消化された。
Yongnamの昨年の営業額は1億1111万Sドル、税引き前利益は560万Sドル、今年は1997年と同水準の1億450万Sドルの売上を見込んでいる。YongnamのLee Kam Seng財務担当重役によると、今年上半期の営業額は4720万Sドル、税引き前利益は280万Sドルにとどまったが、今年末までには複数の大型プロジェクトが完成するため、売上も利益も目標額に達する見通しだ。
昨年の利益を基準にした公募価格の株価収益率(PER)は11.6倍。同社は公募調達する1410万Sドルの内600万Sドルをトゥアスにおける新工場の建設に、残りは運転資金と域内事業に充当する。
Tan Tin Nam会長が28年前に創設したYongnamは、スチール構造物の建設、特殊土木工事、機械エンジニアリングを中核とし、香港/ギリシャ/オーストラリア/中東等の海外市場の開拓も目指している。また国内4カ所に存在する工場を1つの屋根の下に統合することを計画している。公募締め切りは10月7日、取引はその4日後に開始される。(ST,BT:9/27)
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