1999-09-29 ArtNo.20547
◆<星>電子契約製造業界、台湾地震の影響で下半期に減益も
【シンガポール】シンガポールの電子契約製造業界の下半期の利益は、最近の台湾地震の影響を受け、下降するものと予想されている。
大和証券アナリストによれば、通常下半期はクリスマス・シーズンに向け生産量が拡大するが、台湾方面からの十分な部品供給が得られぬため、利益は下降する見通しだ。これらの業者の手掛ける製品にはコンピューター・マザーボードやパーソナル・コンピュータ(PC)システムが含まれる。しかしながら部品供給の逼迫は10月末までに鎮静する可能性もある。
これらの契約製造業者は今年上半期にはベンチャー・マニュファクチュアリングの66%からナットスチール・エレクトロニクスLtd(NEL)の190%まで、それぞれ顕著な増益を達成しており、台湾地震が発生する以前には、下期も引き続き好調な業績を実現するものと予想されていた。NELは必要な部品供給の12%を台湾業者に依存しているが、アナリストはNELが10月半ばまでの在庫を確保しているものと予想している。
供給逼迫に伴う電子部品の値上がりに関しては、そのまま顧客に転嫁できるため、それほど深刻な影響は受けないものと見られる。米国の集積回路(IC)取引所の報告によれば、PC100 64Mb DRAMのオファー価格は先週月曜の14.70米ドルから先週金曜の20.45米ドルに値上がりした。アナリストらは同価格が今週は22米ドルまで上昇するものと見ている。(LZ:9/28)
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