1999-09-28 ArtNo.20532
◆<星>スンブコープ、仏Sitaと提携し環境工事市場開拓
【シンガポール】SembCorp Industries (SCI)はフランス拠点の欧州最大、世界第3位の廃棄物処理会社Sitaと、東南アジアや極東の廃棄物処理ビジネス市場を開拓する戦略提携を結び、手始めに6億~8億Sドルと見積もられるシンガポールの第5焼却炉建設プロジェクトに共同入札する。
新設されたSCIの完全出資子会社SembCorp Waste Management(SembWM)が合弁会社SembCorp Sitaに60%、Sitaが40%、それぞれ出資する。環境省が入札を募集するトゥアス・サウスにおける日量3000トンの第5廃棄物焼却施設は2004年の完成が目指される。SembCorp Sitaはプロジェクト・ファイナスを利用するため、グループのギアリングには影響を及ぼさない。合弁会社は既存の4つの焼却炉の民営化計画への参画も図る。合弁会社の払込資本は当面400万Sドルに満たないが、必要に応じて増資を行う。
SCIは傘下の環境サービス関連会社を向こう12カ月間にSembWMの下に統合、この種のビジネスの年間売上を2005年までに現在の約5000万Sドルから4億Sドル、従ってグループ営業額の5%に引き上げ、合わせて12%の投資収益の達成を目指す。
SCIのCEOも務めるSembWMのWong Kok Siew会長及びCheong Quee Wah社長が24日の記者会の席上語ったところによると、アジアにおけるこの種のビジネスは来年は150億米ドルに達する見通しで、シンガポールにおいても昨年の3億5000万Sドルから10億Sドル産業に成長する見通しだ。
1919年に創設されたSitaの年商は28億米ドル、従業員は4万5000人を数える。(ST,BT,LZ:9/25)
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