SEAnews 1999-09-27 ArtNo.20515

【シンガポール】英系電気通信会社Cable & Wireless (C&W)とその香港子会社C&W HKTが対等出資で設立したCable & Wireless Asiaとシンガポールのサウンド・カード会社クリエイティブ・テクノロジーは23日、両社とクリエイティブの共同創設者ン・カイワ氏が経営するマルチメディア企業Innomedia Pte Ltdが共同出資(75:24:1)するCable & Wireless Network Services (C&WNS) Singapore Pte Ltdが、シンガポールにおける第6番目のインターネット・アクセス・サービス・プロバイダー(IASP)ライセンスを獲得、来年初から法人顧客をターゲットにインターネット・サービスを開始すると発表した。
C&W HKTのAlistair Grieve重役(副CEO)とC&WNSトップに就任予定のDavid Phua氏(C&W HKTﾏﾈｰｼﾞｬｰ)及びクリエイティブのシム・ウォンフー会長がこの日共同記者会見したところによると、新会社Ｃ＆ＷＮＳの当初払込資本は700万Ｓドル。向こう3年間に1億Ｓドルを投資、主に法人顧客をターゲットにインターネット・アクセスやその他のサービスを提供する。消費者向けには広帯域ＡＤＳＬ(asymmetrical digital subscriber line)サービスを提供するが、一般個人向けダイアル・アップ・アクセス・サービスは手掛けず、法人顧客がこの種のサービスを必要とした場合に限り提供する。
クリエイティブのシム・ウォンフー会長によると、Ｃ＆ＷＮＳはクリエイティブのインターナショナル・ビジネス・パーク・キャンパスに当初20人、3年内に最大100人が勤務する5000平方フィートのショップを設ける。クリエイティブはＣ＆ＷＮＳ取締役会に代表を派遣、コンテントや戦略的アイデアを提供する一方、新会社が提供するインフラを利用し、Creative.comを設け、各種新サービスのテストを行う。新会社が提供するＡＤＳＬサービスは間接的にクリエイティブの3Ｄグラフィック・カードやＡＤＳＬモデムの潜在市場の育成につながる。
一方、C&W Asiaは来年には東南アジア諸国のほとんど全ての首都にインターネット・サービスの拠点を設ける計画と言う。(ST,BT,LZ:9/24)