1999-09-23 ArtNo.20498
◆<印度>アライアンス・セミコン、ネット・プロセッサー開発
【バンガロール】米国拠点のAlliance Semiconductorのインド・デザイン・センターは高速ルータやスイッチのメーカーに提供する既成ビルディング・ブロックの一部としてのネットワーク・プロセッサー・ファミリーを開発した。
アライアンス・セミコンダクターのインド事務所に勤務するT.D. Reddy重役(GM)によると、同社が開発したプログラム可能なプロセッサー、あるいはネットワーク・プロセッサーは、未だ揺籃期にあるが、急成長が見込める。インターネット・ルーティング・プロセッサーとして知られるこの種の製品は、アライアンスにとっては新領域のもので、同社はバンガロール工場に新生産ラインも増設した。
汎用プロセッサーに依存したルータやスイッチはインターネットの需要に応じるには遅すぎるため、数年前に高速なASIC(application-specific integrated circuits)に取って代わられた。しかしASICではプログラムがシリコンに直接プリントされているため、プログラムの変更やアップデートができない。ネットワーク・プロセッサーは汎用プロセッサーとASICのそれぞれの長所を合体したもので、高速でしかもプログラムの変更ができる。新製品の価格は50米ドルで、今年第3四半期から量産・出荷される。
また最近設計されたパーソナル・コンピューター(PC)メーカー向けプログラム・ロジック・デバイシズは、PCマザーボードにセットされ、データや音声の転送を加速する。
1998年3月にバンガロールに設立された同社のデザイン・センター、Alliance Semiconductor (India)Ltdは、製造業務以外のほとんど全ての業務を手掛けている。同センターでは1.8ミクロン・テクノロジーを応用したデザインも手掛けることができ、ダイナミックRAMやスタティックRAMが設計されている。こうした製品の製造業務は台湾のUnited Microelectronics Corpが引き受けていると言う。(THBL:9/21)
|