1995-06-20 ArtNo.2049
◆<星>小学校PC教育で、S$1億ハードウェアー需要
【シンガポール】教育省と国家コンピュータ局(NCB)は小学教育にコンピュータを応用するパイロット・プロジェクトをスタートしたが、同プロジェクトでPC(パーソナル・コンピュータ)ハード/ソフト会社は少なからぬ恩恵を受けられそうだ。
NCB幹部によると、当面小学校6校を対象としたパイロット・プロジェクトに300万Sドルが投じられる。来年末までに各校にPC100台が据え付けられ、教育用ソフトウェアー、いわゆるコースウェアーのカスタマイズが図られる。その後発見された最良の方式が他の全ての小学に適用される。パイロット・プロジェクト期間だけで1校当たり約10万Sドルがソフトウェアーに支出される。また各校に最低コンピューター・ラボ1室(PC40台)を設ける計画で、PCハードウェアーだけで向こう3年間に約1億Sドルの需要が見込まれる。同幹部はソフトウェアー需要の具体的規模には触れなかったが、パイロット・プロジェクトのスタートで膨大なコースウェアーが必要になると指摘した。この種のソフトは大部分がマルチメディアをベースとしたものとなる。しかし地元にはマルチメディア関連のソフト開発業者は20社前後しか存在せず、NCBは地元及び外国のベンダーからコースウェアーを仕入れ、地元のニーズに合わせカスタマイズする方針だ。またカスタマイズされたソフトの潜在性が確認されれば、海外市場も開拓すると言う。(BT:6/19)
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