1999-09-23 ArtNo.20484
◆<星>8月の国産非石油製品輸出8.5%アップ
【シンガポール】シンガポールの8月の国産非石油製品輸出は非電子製品輸出(S$29.42億)の24.1%の伸びに支えられ8.5%の成長を見たものの、国産非石油製品の65%を占める電子製品輸出(S$54.71億)は前月の12.6%の伸びとは対照的な僅か1.8%の成長にとどまり、シンガポール経済が大きく依存する電子市況の不安定さを窺わせた。
貿易開発局(TDB)が20日発表したところによれば、化学品輸出の急増と域内市場の全般的な需要回復に支えられ、8月の国産非石油製品輸出はそれでも5カ月連続のプラス成長を維持した。
電子製品輸出のほぼ4分の1を占めるシンガポール最大の輸出品目ディスク・ドライブ(HDD)輸出(S$12.85億)は、昨年同月比13.9%の落ち込みを見、引き続きシンガポールの輸出貿易の足を引っ張た。製品の値下がりに加え、主要メーカーが生産拠点をシンガポールから隣国のマレーシアに移転したことが、こうした不振の背景と見られる。加えてトップ5電子輸出品に数えられるプリント基板アセンブリー(PCBA)輸出(S$9.53億)は10.5%、プリンター輸出(S$1.85億)は19.5%、それぞれ下降した。集積回路(IC:S$12.39億)とパーソナル・コンピューター(PC:S$2.9億)輸出は各15.4%と16.4%の堅調な成長を見たものの、トップ5の電子製品輸出は、全体として3.8%のマイナス成長を記録した。
国産非石油製品の地域別輸出状況を見ると、米国(S$24.11億/+1.1%)、マレーシア(S$9.96億/+5.4%)、欧州連合(S$16.98億/+3.3%)、日本(S$6.04億/+23.3%)、香港(S$5.32億/+21.7%)向け輸出は引き続き拡大した。
また非石油製品輸入(S$151.4億)は17.5%の成長を見、製造活動が依然拡大基調にあることを窺わせた。
国産石油製品の輸出(S$11.25億)は8月には12.7%アップ、国産品輸出全体(S$95.38億)の伸びは9.0%を記録した。しかし再輸出(S$64.2億)は1.8%ダウン、この結果、総輸出は4.4%増の159億5800万Sドルに達した。これに対して総輸入は17.9%増の165億800万Sドルで、往復貿易は10.8%増の324億6600万Sドルをマークした。(ST,BT,LZ:9/21)
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