1995-06-20 ArtNo.2048
◆<星>ALR、市場シェアよりボトムライン・アップ重視
【シンガポール】地元WBLコープが42%の権益を握る米国ナスダック登録のアドバーンスト・ロジック・リサーチ・インク(ALR)の当地子会社ALRインターナショナル(ALRI)は大量販売で競争他社と市場シェアを争うよりは、ボトムラインのアップを重視、ハイエンド顧客をターゲットとしたマーケッティング戦略を展開している。
ALRI幹部によれば、同社は市場シェアではトップ10の圏外に有るが、同社としてはユニット販売で他社と競争する考えはない。例えば政府部門の大型入札で契約を獲得すれば、市場シェアは伸びるが、ボトムライン・アップにはつながらない。同社は今年は、ミドル・レーンジ及びハイエンド・システム売上の営業額全体に占める比率を昨年の10%から20%に高める計画だ。ハイエンド製品の価格競争はそれほど厳しくなく。高めのマージンが期待できる。昨年同社はPC5500台を販売したが、今年は15%の売上増を見込んでいる。また上半期の売上は1676万米ドルにとどまったものの、下半期には上向きの兆候が生じており、9月末締めの年商は目標とする8000万Sドルを実現、もしくはそれに近い線に達する見通しだ。親会社のALRは昨年9月末締め年度には、前年の1060万米ドルの赤字に続き、30万米ドルの純損失を計上している。同社は先週3つの新製品(486チップ搭載デスクトップ/ペンティアム・ベースのシステム/高性能サーバー)を発表した。(BT:6/19)
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