SEAnews 1999-09-22 ArtNo.20478

【クアラルンプル】マレーシア警察は20日、この日催されると噂されたアンワル前副首相逮捕1周年記念反政府集会を計画した廉で反政府指導者4人を逮捕するとともに、6人を指名手配した。
逮捕されたのは、パルティ・クアディラン・ナシオナルのリーダーでアンワル氏の元秘書モハメド・アズミン・アリ氏、人権運動指導者のシバラサ・ラシア弁護士、元学生運動指導者ヒシャムディン・ライス氏、野党イスラム党(PAS)委員会メンバー、モハメド・ハッタ氏で、いずれも暴動／扇動に関わる警察法違反容疑。これらの逮捕者は、日曜に発生した約5000人の反政府集会を組織した疑もかけられているもようだ。同集会では、アンワル氏の砒素中毒事件を巡り王立調査委員会の設置等が要求された。
この日プルリス州でマスコミのインタビューを受けたマハティール首相は、日曜の反政府集会に触れ、アンワル前副首相を無責任なアジテーターのナンバーワンと形容、この種の集会や暴動で政府が転覆される恐れはないが、マレーシアを訪れる旅行者や投資家に影響を及ぼし、株の値下がりを生じさせる恐れはあると指摘した。
この日クアラルンプル市内の要所は放水車等を装備した機動隊により固められ、結局市内での反政府集会は行われなかったが、アンワル氏夫人のワン・アジザ女史や野党リーダーらは、クアラルンプル郊外のカンプン・ダト・ハルンで集会を開き、約8000人が集合した。(ST,LZ:9/21)