1995-06-20 ArtNo.2045
◆<星>パワー&ガスの公開に向け証券会社らスクランブル
【シンガポール】シンガポール・パワー&ガス(SPG)の株式公開に向け国際投資銀行や証券会社らが早くもロビー外交を展開している。
公益事業局(PUB)のガス/電力部門は9月までに法人化され、SPGは発電事業会社2社、送電/配電会社1社、電力供給会社1社、ガス会社1社の持ち株会社となる。消息筋によるとヨー・チュートン通産相が去る3月、SPGが96年半ばに上場されると発表して以来、米国、欧州、日本の証券会社らは、大型公益事業の上場に経験を積んだ幹部を当地に派遣、教育的公募説明会の主催等を提案している。香港系某アナリストは、「初歩的な上場計画も明らかにされていないにも関わらず、国際銀行らは公募の適正規模や売り出し価格を論議しており、信じがたいこと」と驚きを表明する。しかし他のアナリストは「SPGのマネージメントには定評が有り、機関投資家はアジアの電力銘柄に貪欲な関心を示している。こうした点を配慮すれば、売り出し価格にもよるが、マネージャーはプロモーションに苦労する必要がなく、各社が幹事引受に躍起になるのは当然」と評している。(BT:6/19)
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