1999-09-20 ArtNo.20442
◆<星>シングテル、地元ソフト会社ニュースページに30%出資
【シンガポール】シンガポール・テレコム(シングテル)は15日、完全出資子会社SingTel Venturesが地元ソフトウェア統合会社NewsPageに100万Sドル以上を投じ、後者の30%の権益(優先株19万7458株/額面S$1)を取得したと発表した。
シングテルのステートメントによれば、ニュースページは、7500万Sドルのシングテル・ベンチャーズが今年2月に発足して以来出資する10番目のハイテック・スタートアップ企業。
シングテルは1994年以来、ニュースページと、付加価値モービル・データ・アプリケーションの開発やマーケッティングを手がけてきたが、今回の出資で協力関係は一層緊密なものになる。インターネットの利用拡大と移動性に対する希求増大が今後の潮流になる見通しだが、両社は協力して移動データ・ソルーションの開発と統合化領域、取り分けモバイル・インターネット・サービス領域における顧客のニーズに応じ、指導的プレーヤーとしての地位の維持を図る。
ニュースページは、ワイヤレス・データ・テクノロジー/フィールド・オートメーション領域におけるソフトウェア開発/システム統合/ソルーションを主に手がけ、1993年11月に発足して以来の赤字を、昨年初めて黒字に転換、22万7000Sドルの利益を計上した。主要顧客にはYeo Hiap Seng/Rothmans/Mobil/DHL等が含まれる。
ニュースページのArvel Teng重役(MD)は、同社のソフト開発努力は、グローバル・テレコミュニケーション市場の指導的プレーヤーの出資を得て、大いに弾みがつくと期待を表明した。
シングテル・スポークスマンのIvan Tan氏によると、電気通信関連の技術/製品/システム/アプリケーション/サービスの開発を手がけるスタートアップ企業に投資するため設立されたシングテル・ベンチャーズがこれまでに行った9件の投資の大部分は米国スタート・アップ企業に対するもので、これまでに7500万Sドルの半ばが投資されたが、必要が有ればファンドの規模を拡大する用意もあると言う。(ST,LZ:9/16)
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