1999-09-20 ArtNo.20439
◆<星>シーゲート、ディスク・メディア工場閉鎖
【シンガポール】今月初めにシンガポールにおける1000人の解雇を発表したディスク・ドライブ製造会社シーゲート・テクノロジーは、トゥアスのディスク・メディア工場を閉鎖する方針で、これに伴い更に数百人が整理される見通しだ。
シーゲート・スポークスマンはトゥアス工場の現在の就業者数や、内何人が解雇されるかについては語らず、トゥアス工場のスタッフの一部はシンガポール国内の別の工場に配置換えされ、解雇が必要な際には改めて発表するとしている。消息筋は、トゥアス工場には元々約900人が就業していたが、最近の人員整理後は500~600人に減少していたものと見ている。同社はトゥアス工場以外にシンガポールに3つの工場を有する。
シーゲートは、これまでシンガポールのトウアス工場とウッドランズ工場、そして米国のミルピタス工場でディスク・メディアを製造してきた。トゥアス工場はコナーズ・パリファラルズにより、ウッドランズ工場はシーゲート自身により、いずれも1996年に設けられたもので、トゥアス工場の設備は相対的に古く、拡張の余地も少なく、加えて賃借工場だったことから、閉鎖の対象になったものと見られる。
スポークスマンは、ディスク・メディア製造プロセスは過去2年間に効率化され、ディスク・メディア工場を3つも経営する必要がなくなったと、トゥアス工場閉鎖の理由を説明した。
シーゲートが15日発表したステートメントによれば、向こう9ヶ月間に自然損耗/希望退職/解雇を通じて世界的に8000人が整理され、この中にはシンガポールにおける解雇者1000人が含まれる。同再編に伴う今四半期のコストは2億米ドルだが、年間1億5000万米ドルの経費節減が可能になると言う。
ディスク・ドライブの値下げ競争の打撃で、シーゲートは10月15日期四半期には損失を計上するものと予想されている。(ST,BT,LZ:9/16)
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