1999-09-16 ArtNo.20434
◆<印度>イスパット、Grasimの海綿鉄プラント買収協議
【ムンバイ】Mital一族の旗艦イスパット・インダストリーズLtdはAditya Birlaグループの旗艦Grasim Ltdと後者がマハラシュトラ州Salavに所有する年産75万トンの海綿鉄工場の買収問題を協議している。
Grasimは海綿鉄プラントを処分し、中核とするセメント製造事業に力を集中する計画のようだ。同社筋は「Mital一族との交渉はかなり進展しており、近く現地視察も行われるが、まだ如何なる合意も成立していない。同社としては他の国際プレーヤーに売却するオプションも依然として検討している」と述べている。
イスパット・グループはSalv付近に独自の年産110万トンの海綿鉄工場を有するが、アナリストによると、二つの海綿鉄プラントは異なるプロセスを採用しており、イスパットにとってはGrasimのプラント買収により、上流部門を強化できる。同社は既に年産120万トンの熱間圧延コイル(HRC)プラントを稼働させており、2002年には別に年産175万トンのHRCプラントが操業を開始するため、海綿鉄の製造能力の拡大は大きなメリットがあると言う。(THBL:9/16)
|