1999-09-16 ArtNo.20426
◆<星>副首相、蘇州工業パークの早期黒字転換の必要強調
【蘇州】リー・シエンロン副首相は14日、蘇州工業パークで催された中国/シンガポール合同理事会第4回会議後、中国の李嵐清副総理と共同記者会見し、蘇州工業パークが1、2年で黒字に転換することは望めないが、商業プロジェクトである限り、早期黒字転換が達成されねばならず、合弁事業が商業的生存能力を有せぬ限り、ソフトウェアの移転も成功しないと強調した。
チャイナ・シンガポール・スーチョー(蘇州)インダストリアル・パーク・デベロプメント(CSSD)のリム・ネオチアン最高経営者(CEO)によると、同社の累積損失は6000万米ドルで、2000年末には9000万米ドルに達し、1億米ドルの払込資本はほとんど底をつくことになる。CSSDは1億6000万米ドルの既存借款に加え、2年内に1億米ドルの追加借り入れを予定している。
目下パークでは128件総額37億米ドルのプロジェクトが進められ、2万人の就業機会が創出されている。内106件は工業プロジェクト、11件は不動産開発で、世界の多国籍企業トップ500社中28社が進出を果たしている。国別投資額では米国が全体の31%を占めトップ。
CSSDはシンガポール・スーチョー・タウンシップ・デベロプメント(SSTD)とチャイナ・スーチョー・インダストリアス・パーク・カンパニーの65:35の合弁会社だが、シンガポールと中国は今年6月28日に覚え書きを交換、2000年1月1日をもってシンガポール側はその出資率を35%に引き下げ、中国側の出資率を逆に65%にアップ、シンガポール側はパークの管理権を中国側に引き渡すことで合意した。
李嵐清副首相は、2001年に中国側がパークの管理権を引き継いで後も最良の投資環境を保証すると述べるとともに、国内の少なからぬ開発プロジェクトが当初の赤字経営を最終的に黒字に転換していると指摘、蘇州パークも黒字転換し、上場の目標も実現できると楽観的見通しを示した。(ST,BT,LZ:9/15)
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