1999-09-15 ArtNo.20414
◆<馬>ファンド・マネージャー、経済の前途に楽観:NEAC
【クアラルンプル】ファンド・マネージャーらはマレーシア経済の先行きに楽観しており、マレーシア政府の経済諸施策を概して積極的に評価している。
先月、中央銀行/証券委員会(SC)/クアラルンプル証取(KLSE)の代表と会談後、国家経済行動理事会(NEAC)のアンケート調査に回答したファンド・マネージャー約40人の内65%がマレーシア経済の前途に楽観、特に15%のものは非常にポジティブな見通しを示した。
NEACが13日発表したステートメントによると、同会議には外国及び地元のファンド・マネージャー及びアナリスト約50人が参加した。今年の国内総生産(GDP)成長見通しについては、回答者の75%が2~3%、あるいはそれ以上と予想した。また92%のものが来年も復調が持続すると予想、82%のものが来年は3~4%のGDP成長が見られると予測した。
調査回答者らはマレーシアの銀行再編/不良貸付の処理は韓国/タイ/インドネシアよりも成功したと見ており、経済復調の速度は韓国に次ぎ、タイ/インドネシアを上回ると回答した。
こうした経済の復調に寄与した経済措置としてはプグルサン・ダナハルタ・ナシオナルBhdとダナモダル・ナシオナルBhdの設置がトップ(53%)に挙げられ、低金利が第2位(38%)、資金管制が第3位(35%)にランクされた。マレーシアが持続的成長を維持するための課題としては、生産性と競争力のアップが第1位、企業再編が第2位、外来の不利な要因防止が第3位、内需の振興が第4位に挙げられた。
マレーシア当局が進める銀行再編には68%のものが支持を表明したが、海外ポートフォリオ投資を誘致するには、企業監査制度の一層の改善と企業再編の加速が必要との意見が表明された。(MBT,STAR,BT,LZ:9/14)
|