1999-09-15 ArtNo.20413
◆<馬>経済、今年後半から来年にかけて一層改善:副蔵相
【クアラルンプル】マレーシア経済は今年下半期から来年にかけて改善が見込まれる。また資金管制導入後満1年を経た当初3日間の外資の純流出が4億5600万米ドルにとどまったことから大部分の外国ファンドは、マレーシアから撤退する意思はないものと見られる。
ムスタパ・モハメド第二蔵相は13日催されたUnited Business Management Conference 1999の開幕式主宰後、マスコミに対して以上の観測を示した。それによるとマレーシア経済の復調はなお初期の段階にあり、今後も持続的な改善が見込まれる。資金管制期間に導入した複数の金融改革措置は既に成果を上げており、中でも銀行の自己資本比率は今年6月には平均12.7%と、国際決済銀行(BIS)の定めた8%の水準を上回っており、不良貸付も7.9%の適正水準を保っている。年初7か月のインフレ率は3.1%と低水準を維持、新規就業機会は昨年同期を80%上回った。
対外短期債務は8月末までに110億米ドルから70億米ドルに下降、外貨準備は短期対外債務を4倍以上上回っている。
一方、この日の会議でウォン・シーワ副蔵相が代読したスピーチの中でムスタパ蔵相は、国内経済は急速に復調しつつあるものの、自己満足に陥ることはできないと警鐘した。それによると、ASEAN自由貿易地域(AFTA)や世界貿易機構(WTO)の自由化プログラムの下、域内経済や国際経済は急速な変化を遂げており、民間部門はその競争力を強化せぬなら域内市場や国際市場ばかりでなく、国内市場からも脱落せざるを得ないと指摘した。(LZ,STAR:9/14)
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