1999-09-15 ArtNo.20411
◆<星>CSA、マレーシアの系列会社に公開買い付け提案
【シンガポール】CSAホールディングズ(CSAH)は13日マレーシアの系列会社コンピューター・システムズ・アドバイザーズ(M)Bhd(CSAM)の株主に対して1株6.30Mドルで公開買い付けを提案した。
CSAHはElite Vista社からCSAMの2.08%の権益を1株6.30Mドルで買収、その持ち分を44.58%から46.66%に引き上げたことから、公開買い付け義務が生じた。
CSAHの発表によれば、同社はマレーシアの外国投資委員会から条件付きでCSAMの持ち分を最大64.58%まで引き上げることを認められた。その条件は2002年12月31日までに持ち分を51%にまで縮小することで、その際CSAMの株式はブミプトラ投資家に売却せねばならない。
マレーシアの買収合併法の下、上場企業の33~50%の権益を有するものは2%を超えるシェアを買い増した際には、6ヶ月以内に報告せねばならない。CSAHは昨年初の会計監査に際して米国子会社がCSAMのシェアを購入していることを発見したが、既に6ヶ月の期限を超過していた。同社は直ちにCSAM持ち分を売却したものの、マレーシアの証券委員会(SC)は1株4Mドルによる公開買い付けを命じた。しかしCSAはSCに対して公開買い付けの免除を申請、SCは厳しいペナルティーを科した上、同義務の免除を認めた経緯がある。
CSAHは今回、前回の4Mドルを57.5%も上回る価格で公開買い付けを提案したが、前回の失態の最中にCSAH自身、米国の情報技術(IT)会社CSC Computer Sciences Internationalに買収された。CSCは最終的にCSAHの上場資格を返上する方針とされる。しかし、CSAHは今回の公開買い付け後、一定の持ち分を売却、CSAMのKLSE上場資格は維持する計画と言う。(BT,LZ:9/14)
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