1999-09-15 ArtNo.20410
◆<星>米国ファンド、公開市場でオムニの7.25%権益買収
【シンガポール】米国のファンド・マネージメント会社The Capital Group Co Incは13日、シンガポール証取(SES)上場の電子契約製造会社Omni Industriesの7.25%の権益(2820万株)を先週金曜、公開市場で1株平均1.825Sドル、合計5140万Sドルで買収したとSESに報告した。
キャピタル・グループはこれ以前にシンガポール・プレス・ホールディングズ(SPH)の1930万株、総発行株式の5.3%を買収したと発表し、話題を蒔いた。シンガポールの新聞印刷出版法の下、単独の投資家がSPHの3%を超えるシェアを所有することは禁止されており、当初キャピタルの取引は違法と見られていた。しかし政府は、キャピタル・グループの説明によれば、投資持ち株会社の同社は、それ自身にしろ、その子会社にしろSPHのシェアを独自の口座に所有している訳ではないとしており、その限り、シンガポールの法規には違反しないと声明、一件落着した。
1931年にJonathan Bell Lovelaceによりロスアンゼルスに設立されたキャピタルは最近、シンガポール証券市場で積極的な活動を展開しており、オムニ株買収以前に少なくとも17億Sドルのシンガポール株を所有しているものと見られていた。SESの規則の下、5%以内の企業権益の取得は報告義務がない。
キャピタルのミューチュアル・ファンドは海外に2750億米ドル以上の資産を擁し、機関投資家サービス部門は1520億米ドル以上のファンドを管理している。(ST,BT:9/14)
|