1999-09-15 ArtNo.20409
◆<星>GES、インターネット・ビジネスの上場検討
【シンガポール】シンガポールの上場電子会社の中では時価総額第4位のGESインターナショナルLtdは向こう18ヶ月にインターネット・ビジネス“Digiland”を上場させる可能性を研究している。
ディジランドの開設後僅か6ヶ月の間に、GESのインターネット・ビジネスは月間130万Sドルから2250万Sドルにジャンプした。GESのDaniel Yeong重役(MD)によると、ディジランドの上場はまだ確定した訳ではないが、そうした可能性を検討している。GESはEコマース・エンジンを他の国々に設ける計画を加速しており、株式の売却で得た資金を他のアジア諸国におけるEコマース計画に充当したり、インターネット・ビジネスの市場価値を測定することができる。
今年2月にGESがシンガポール証取(SES)上場以来、インターネット・ビジネスは、GESの株価を8倍に上昇させた。GESの株価は公募時の25Sセントから2ヶ月前には1.94Sドルの最高値を記録している。
市場調査会社IDCは日本を除くアジアのEコマース市場が昨年の7億2400万米ドルから2003年には326億米ドルに拡大すると予想しており、投資家はアジアのインターネット企業に夢中になっている。
GESは向こう2年間に同社の半ば以上のビジネスがインターネットを通じて行われるものと予想している。GESのインターネット・ビジネスの新市場にはオーストラリア、マレーシア、フィリピン、タイ、中国が含まれ、シンガポールでは、ヒューレット・パッカード製品のインターネットを通じた販売も引き受けている。
電子製品の製造/販売を手がけるGESはそのディストリビューション・ネットワークをインターネットを通じて再編しており、ディストリビューションはGESの8億1930万Sドルの営業額の3分の1以上を占めている。GESはディストリビューション・ビジネスは今年40%の成長を見、営業額全体の20~30%の成長率を上回ると見ている。
新市場の中では中国に照準が合わされており、同社は昨年中国における電子事業に1200万米ドルを投資した。同社は中国においても大部分の製品をインターネットを通じて販売することを計画していると言う。(BT,LZ:9/14)
|