1999-09-11 ArtNo.20364
◆<星>三井化学、US$1.7億フェノール工場起工
【シンガポール】三井化学が90%出資するMitsui Phenol Singapore Pte Ltdは9日、ジュロン島Sakraセクションにおける総コスト1億7000万米ドルの基礎化学品工場の建設に着手した。
新工場は三井化学の年産7万トンのビスフェノールA(BPA)工場に隣接して設けられ、2001年4月の完工、同年9月の操業開始が予定されている。同工場では年間20万トンのフェノールと12万トンのアセトンが生産される。ちなみにBPA工場は最近商業運転を開始したばかり。三井化学のシンガポールにおける累積投資はこれにより2億5000万米ドルに達する。
中西宏幸代表取締役社長が起工式の席上語ったところによると、シンガポールは同社にとって好ましい投資地であり、アジアの需要が回復したなら、他の新規プロジェクトもシンガポールで実行する計画だ。
経済開発局(EDB)のフィリップ・ヨー会長によると、三井のフェノール・プラントはジュロン島のエクソン・ケミカル・プラントから原料の供給を受け、その製品BPAを隣接する帝人のポリカーボネート樹脂工場に供給する。これはジロン島上における産業連関の好例であり、また政府のクラスター・アプローチの成功例と言う。(ST,BT,LZ:9/10)
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