SEAnews 1999-09-08 ArtNo.20335

【シンガポール】債務返済のため中核ビジネスのキーパッド製造部門を売却し、建材製造業者に変身を遂げる予定のシンガポール証取(SES)上場のSan Tehは、スタートアップの赤字が続いていた建材業務の黒字転換に支えられ、1999年6月期半期に前年同期を119.3％上回る658万Ｓドルの純益を計上、目覚ましい業績の改善を達成した。
グループ半期営業額も7550万Ｓドルと、昨年同期比29.1％の成長を見た。特に建材部門の売上は167％増の1520万Ｓドルをマーク、セメント・ビジネスの赤字は前年同期の762万Ｓドルから496万Ｓドルに縮小、同じく赤字が続いていたＰＶＣパイプ／備品部門は9万5000Ｓドルの利益を計上した。キーパッド・ビジネスの営業額も6020万Ｓドルと、昨年同期を14％上回った。
グループは下半期にも同様に好調な業績が記録されるものと予想している。キーパッド・ビジネスの米国企業ＩＴＴインダストリーズへの売却は今年末に完了するため。今年度の業績には影響を及ぼさない。売却益は主に銀行ローンの返済に当てられると言う。(ST,BT:9/7)