|
1999-09-07 ArtNo.20318
◆＜星＞エーシアン・マイクロ、セスダック登録目指し今日公開公募
【シンガポール】創業4年の電子契約製造業者Asian Microは、アジア経済危機の中でも昨年は83％増の営業額と147％増の税引き前利益(S$470万)を達成、セスダック登録を目指し、今日株式を公開する。
エーシアン・マイクロは1995年にペナンに設立され、当初はディスク・ドライブ(HDD)ヘッド・メーカーのRead-Rite Corpに精密コンポーネントを納入していた。その後ウェスタン・デジタルやシーゲートへの納入契約も獲得、今ではシンガポール、マレーシア、フィリピン、タイに製造施設や販売オフィスを設け、ＨＤＤ関連の各種コンポーネントや製品の製造／組立／流通を手掛けている。
エーシアン・マイクロのVictor Lim会長兼ＭＤによると、同社は目下フレキシブル・サーキット・ボード・ビジネスへの進出を検討している。電子債品のミニチュア化が進む中でフレキシブル・ケーブル需要の急増が見込まれる。このため同社は800万Ｓドルを投じて、同事業を中核ビジネスとして育成する計画だ。この内400万Ｓドルはトゥアスにおける工場建設に、残りの400万Ｓドルは機械設備に投じられる。
この他、ＨＤＤコンポーネント・トレーのリサイクル・ビジネスも好調だ。トレーのリサイクルはＨＤＤ製造コストの削減に寄与するが、依然として比較的未成熟な領域で、成長の潜在性が大きい。同ビジネスは昨年の営業額の5％に貢献したが、同比率は2倍乃至3倍に拡大する見通しだ。
公募調達した資金は新工場の建設やフレキシブル・ケーブル製造施設の自動化に充当されると言う。(ST:9/6)
|