1999-09-07 ArtNo.20317
◆<星>中華電信、衛星通信事業で再度シングテルとの提携目指す
【シンガポール】台湾国営の中華電信(Chunghwa Telecom)は第2通信衛星事業で、再度シンガポール・テレコム(シングテル)との提携を目指している。
シンガポール商工会議所連盟(SFCCI)と台湾の中華商工会議所全国協会(CNAIC)が先週金曜に催した第6回合同会議の席上、中華電信のスティーブン・チェン会長が語ったところによると、既存のST-1衛星のトランスポンダーのキャパシティーは、2001年には限界に達する見通しで、この点からもシングテルとの第二通信衛星事業の可能性を研究するのは、必然且つ不可避なこと。
第2衛星はKa、Ku、Cバンド・トランスポンダーを搭載、2003年の商業運転が目指される。同衛星は域内市場をターゲットにマルチメディア広帯域通信サービスを提供することになる。中華電信はKa及びVバンド・トランスポンダーを搭載した第2世代のグローバル・マルチメディア広帯域通信衛星の打ち上げも検討しており、同プロジェクトでもシングテルとの提携が検討されていると言う。
両社は昨年8月にST-1の打ち上げを行っており、シングテルは目下第2衛星の打ち上げの可能性を検討していると噂されていた。
米国の投資銀行メリル・リンチによれば、衛星通信市場は2003年には1030億米ドルに達し、内アジア市場が90億米ドルを占める見通しだ。しかし米国の市場調査会社Frost & Sullivanは2004年の世界市場規模を90億米ドル、アジアの市場規模を10億米ドルと見積もっている。(ST:9/6)
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