SEAnews 1999-09-06 ArtNo.20315

【カルカッタ】M L MIttal氏に率いられるIspat Industries Ltdは今年4月23日の期限までに輸出義務を達成することができなかったことから、同期限を2001年3月31日まで延長するよう政府に嘆願する方針だ。
イスパットはマハラシュトラ州Dolviにおける海綿鉄事業に必要な機械設備を優遇税率で輸入するかわりに上記の輸出義務を課されていた。
製品輸出により相殺が義務づけられた関係優待の未達成分とその金利は30クロー前後にのぼるが、期限延長の嘆願を予定するイスパットは同債務を、同社のバランス・シートに計上していない。
イスパット・インダストリーズは、1999年3月期年報の中で、輸出義務の期限は1999年4月23日だったが、同社は政府の輸出政策の転換に基づき、同輸出義務の期限を2001年3月31日まで繰り延べることを政府に陳情するとしている。同社は、輸出促進資本財(EPCG)スキーム下、機械設備の輸入に際して優遇税率を享受したが、それと引き替えに輸出義務を課されていた。
輸出義務の未達成分及び関係利子29.98クローの他に、関税や金利に関わる偶発債務が783.86クロー存在し、これらも会計報告には含まれていないと言う。
イスパット・インダストリーズの1999年3月期年商は1398.56クローと、前年の1503.60クローから7％ダウン、純益は55.17クローから25.08クローに54.54％下降した。(IE:9/3)