1999-09-06 ArtNo.20310
◆<馬>MTDC-VRO、日本ソフト市場を当面のターゲットに
【クアラルンプル】マレーシアン・テクノロジー・デベロプメント・コープ(MTDC)と日本資本の51:49の合弁会社MTDC-VROテクノロジーSdn Bhdは日本の技術及び市場ノーハウを用いて世界のハイテク・ソフトウェア市場の開拓を目指している。
授権/払込資本共に100万MドルのMTDC-VROのヤマジ・マサムラ重役(ED)が2日催されたスラゴール州Serdangにおける創業式典の席上語ったところによると、日本には技術も商品が存在するが、ソフトウェアの開発コストが高い。
マレーシア国民は国際市場の開拓には欠かせぬ英語に長けている。マレーシアでは当面、工場の生産現場用遠隔制御カメラ監視システムの開発が手掛けられ、当初は日本市場が開拓される。しかしその後世界市場への売り込みも目指される。
MTDCのダト・アヌアル・モハド・ノール重役(CEO)によると、日本の多くの企業は技術や商品を有するが、一層の開発や市場開拓の財源に事欠いている。マレーシアはこうした日本企業に跳躍台を提供できる。また日本企業は世界市場を開拓するノウハウも有する。日本企業は一般にエンジニアリング領域に長けており、これに対して米国企業は消費者市場をターゲットにする傾向が強い。
マサムラ氏によると、完成した製品は、マレーシアでOEM方式で製造することもできる。半年乃至1年である種のの成果が期待できると言う。(STAR:9/3)
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