1999-09-06 ArtNo.20302
◆<星>シェル・ケミカル/BASF、US$5億プロジェクトに着手
【シンガポール】シェル・ケミカルとBASFは2日、実行が遅延していたシンガポールにおける、年産55万トンのスチレン・モノマー(SM)と同25万トンの酸化プロピレン(PO)の合弁製造プロジェクトに着手すると発表した。
両社の共同ステートメントによると、シェル・イースタン・ペトローリアムとBASFサウス・イースト・アジアは50:50の製造合弁会社BASELL Easternを設立し、投資額5億米ドルのプロジェクトを進める契約に正式調印した。
POは幅広い用途に利用可能な化学派生品で、家具、寝具、靴底、家庭用品、絶縁材、自動車製造等の領域で利用されている。SMも自動車、電化製品、家庭用品、包装等の領域で使用されるある種のプラスチックの材料になる。
Bashellはジュロン島スラヤ・セクタに2002年下半期の稼働を目処に新工場を建設する。両パートナーは昨年12月に趣意書を交換するとともに2001年末の稼働を目指すと発表していた。
シンガポールにおけるシェルとBASFのSM/PO合弁事業は、オランダにおけるShell Nederland ChemieとBASF NederlandのSM/PO合弁に続くもので、後者は近く操業を開始する。
またシェル・イースタンはこの日、スラヤ・ケミカルズ・シンガポールの三菱化学持分を買い取ったことを明らかにした。(ST,BT,LZ:9/3)
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