1999-09-03 ArtNo.20298
◆<印度>鉄鋼省、メガ発電事業に対する関税免除に不満
【ニューデリー】インド政府が18のメガ発電プロジェクトに対して関税免除ばかりか、相殺関税の免除も認めたことから、政府内部に論争が生じている。特に鉄鋼省は、深刻な不況に直面する国内鉄鋼産業に対する配慮を欠いた措置と不満を高めている。
鉄鋼省筋によると、米国、メキシコ、欧州等の政府はいずれも地元鉄鋼産業の保護に積極的に取り組んでいるのに対して、インド政府の態度はこうした潮流に逆行している。取り分けスチール・オーソリティー・オブ・インディアLtd(SAIL)に多額な投資を行っているインド政府は、より慎重な対応を図るべきである。火力発電プロジェクト14件と水力発電プロジェクト4件の輸入資材に対する関税免除は国内鉄鋼製品300万トンの納入機会を奪うに等しいと言う。(ET:9/1)
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