1999-09-03 ArtNo.20287
◆<星>マンパワー21の下、S$2億基金設け終身学習奨励
【シンガポール】シンガポール政府は国民に終身学習を奨励するため、2億Sドルの人材開発基金を創設した。
リー・シエンロン副首相が火曜(8/31)に催された政府の人材開発青写真“マンパワー21”の発表会の席上語ったところによると、上記のファンドを利用して人材開発支援スキーム(MDAS:Manpower Development Asistance Scheme)の下に終身学校制度(School of Lifelong Learning)が施行される。終身学校制度大綱には高等教育機関/新技術検定制度/産業学習センター/技能再開発計画(SRP)と言った内容が含まれ、労働者の技術水準を常に就業可能な状態に維持することが目指される。
マンパワー21の中心課題は、終身学習を可能にする、在職学習・訓練の総合的なシステムを確立することにある。このため高等学府には、一般学生以外に就業者の訓練も引き受ける二部制が採用される。
MDASは個人、企業、労組、政府の費用分担を原則に進められ、財源確保の1案として、技能開発基金(SDF)の納付が義務付けられる現在の月額1000Sドルの給与上限の引き上げが検討されている。しかし1%の納付率は維持される。
政府はシンガポールをタレント・キャピタルとするため、この他にも、一連の施策を講じる計画で、リー・ブンヤン労相を長とする、国内の人材需給を調整/監督する全国マンパワー理事会(NMC:National Manpower Council)の設立、外国人タンレントの誘致、マンパワー産業の振興等が準備されている。(ST,BT,LZ:9/1)
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