1999-09-01 ArtNo.20282
◆<印度>ジンダル・ストリップ、完全出資子会社設け輸出市場開拓
【ニューデリー】ステンレス・スチール・メジャー、Jindal Strips Ltd(JSL)は海外に完全出資子会社を設け、輸出市場を開拓する計画だ。
JSLのArvind Parekh副社長(金融担当)によれば、インド国内鉄鋼市場は沈滞しており、輸出市場開拓により活路を開くのが狙い。
子会社を開設する国は未定だが、ドゥバイ、英国、シンガポールあるいはそれ以外の世界市場へのアクセスが可能で、低コストな条件を備えた国に設けられると言う。
JSLは1998/99年度には、冷間圧延鋼板(CRC)やその他の鉄鋼製品、2200トン、約650万米ドルを香港、中国マレーシア、南アフリカ、米国等に輸出したが、1999/2000年、2000/2001年度の輸出量は大幅に拡大する見通しだ。今年については1万トンの輸出が目指されている。
JSLはステンレス・スチールの製造能力を年間10万トンから25万トンに拡大する設備拡張を完了している。このため国内市場シェアも現在の20%以下から35%前後に拡大できる見通しだ。バリュー・チェーンを完成する上からCRCの製造能力も目下の年間3万トンから9万トンに拡大することが計画されている。
業界観測筋によれば、インド鉄鋼産業は過去5年間輸出を毎年平均45%拡大してきた。国内市場に関しては昨年の920万トンから目立った拡大が望めぬことから、今後も一層輸出の拡大が図られる見通しと言う。(ET:8/31)
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