1999-09-01 ArtNo.20274
◆<星>スンブコープ、ネットパートナー物色/デーリフランス売却
【シンガポール】SembCorp Industriesは、シンガポール・テクノロジー・グループと合併後初の半期(1999/6期)業績を発表するとともに、傘下インターネット・サービス・プロバイダー(ISP)、パシフィック・ネット(パックネット)の戦略パートナーを物色していること、またファーストフード・チェーン、デーリフランスの売却を希望していることを明らかにした。
Wong Kok Siew社長兼CEOによると、短期的に損失が見込まれるもののアジアにおける初のISP国際プレーヤー、パックネットとの提携に関心を示す多くのパーティーが存在する。しかしまだ戦略パートナーは決めていない。
パックネットの今期利益は前年同期の629万Sドルから150万Sドルに縮小、その積極的拡張戦略の下、向こう2年間は赤字経営が予想されている。スンブコープはパックネットのナスダック登録とその後の同社株売却で1億4900万Sドルの特別項目利益を実現した。
デーリ・フランスに関しては目下4社が買収に関心を寄せ、評価作業を進めている。同社は今年末までに取引を妥結させることを希望している。デーリ・フランスの帳簿価格は既に1株35セントに引き下げられているため、売却に際しては特別項目の利益が期待される。但し、同社が2億5000万Sドルを投じて76%の権益を取得した際のコストを基準にすれば、大幅な損失が見込まれる。
スンブコープの半期営業額は20億7000万Sドルから18億5000万Sドルに10%ダウン、純益は5.9%増の6108万Sドルだった。しかしボトムラインはパックネットの株式公開に伴う利益に助けられ、昨年同期比3.4倍の2億9002万Sドルを記録した。(ST,BT,LZ:8/31)
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