1999-08-31 ArtNo.20264
◆<馬>松下電器(M)、研究開発にM$4千万投資
【クアラルンプル】マツシタ・エレクトリック・カンパニー(M)Bhd(Melcom)は研究開発(R&D)事業に4000万Mドルを投資、競争力強化を図る。
Melcomのヤナガワ・マサカツ重役(MD)が26日の年次総会後語ったところによると、同社は中核ビジネスの改善を図るとともに、製品の改良・開発や人的資源開発等、自己開発事業に積極的に投資していく。地元資本が57%を占める同社は、2年後に実現するASEAN自由貿易地域(AFTA)の関税削減の恩恵を享受できる有利な地歩を確保している。
製品開発の面では環境問題と省エネに照準を合わせる。今年4-7月の営業額は3億Mドルを突破し、昨年同期を2%、また目標額を10%上回った。国内景気の復調や消費者の自信回復で9月の国内販売は一層の改善が見込まれる。
昨年は自動車販売の不振に関わらず、電気製品の販売が拡大したが、自動車販売の改善が予想される今、電気製品販売は下降する恐れもある。
同社の製品の地元部品使用率は平均70%だが、地元部品使用率が50%程度のものは、最近の円高で深刻な影響を受けざるを得ない。
Melcomの1999年3月期売上は7億2400万Mドル、税引き前利益は4700万Mドルだった。(MBT,NST,STAR:8/27)
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