1999-08-30 ArtNo.20248
◆<馬>蔵相、一層の銀行救済措置を否定
【クアラルンプル】ダイム蔵相は26日催された“経済回復期におけるパブリック・リレーション(PR)の役割”と題するセミナーの席上、「マレーシア政府が国内銀行を超大型銀行6行に統合再編するのは、最早財政難に陥った銀行を救済することを望まないためである」と指摘した。
それによると、政府は最早銀行救済の役割を務めることは望まず、倒産するものは倒産に任せる他ない。政府は10年ごとに銀行の救済に莫大な資金を注入することはできない。
政府が目下進める銀行の合併統合には、地元銀行と外資系銀行の合併も含まれるが、その趣旨は銀行システムを強化することにあり、規模の大小は問題でない。
400億Mドルにのぼる不良貸付の額からも、銀行は高度に専門化された管理を必要としており、最早家族経営は許されない。再編後の銀行は競争力を備え、国際化の要求に応じなければならない。
ダイム蔵相はまた生産的領域への融資を拡大するよう求めた政府の指示を遵守せぬ銀行界の姿勢を非難するとともに、今年8月末時点で銀行融資の成長率が目標とする8%に達せぬ可能性を示唆した。(MBT,BT,LZ:8/27)
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