1999-08-30 ArtNo.20243
◆<星>コンパック、1600人解雇発表
【シンガポール】世界最大のパーソナル・コンピューター(PC)メーカー、コンパックは27日、当地イーシュン工場の1600人の従業員を解雇すると発表した。先ず10月までに500人、来年3月までに1100人が解雇される。これによりコンパックはウェスタン・デジタル、シーゲートに続き過去2週間に、大型人員整理を発表した3社目の多国籍電子企業になった。
影響を受けるのは主にシンガポーリアンの生産従業員、マネージャー、エンジニア等で、シンガポールにおける縦業者全体の62%を占める。解雇者らは市場の平均を上回る補償と、解雇後3カ月間の医療/歯科治療保険の継続を約束された。
コンパック・アジアのWong King Yoong重役(MD)によると、これは、インテル製プリント基板(PCB)の組立業務を社外に委託する方針を決めたのに伴うもので、サプライ・チェーンの短縮を目指したもの。コンパックはこれまでハイエンドPCBは全てイーシュン工場で製造、内90%をスコットランドと北米のコンピューター・コンフィギュレーション・センターに送り届けていた。
サプライ・チェーンの短縮には2つのオプションが考えられ、その一つは国際的な契約製造業者にイーシュン工場を売却すること。もう一つはコンフィギュレーション・センターに近い欧州と北米の契約製造業者とアウトソーシング契約を結ぶことで、同社は来月末までに何れを採るか方針を決めると言う。
ヒューストン拠点のコンパックはPCの値下がりとコストの上昇に祟られ、先月、第2四半期に1億8400万米ドルの損失を計上したと発表するとともに、世界的に8000人を整理する計画を明らかにしていた。同社は昨年は通年で3200万米ドルの利益を計上している。(ST,BT,LZ:8/28)
|
|