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	1999-08-27 ArtNo.20237 
	◆<印度>セメント各社、JVSLのスチール・スラグ獲得目指し競争 
	【ムンバイ】国内の主要セメント会社、ACC、L&T、Birla グループ等は、Jindal Vijaynagar Steel Ltd (JVSL)がカルナタカ州Tornagalluに建設中のCorexプラントで排出されるスラグを利用し、年産100万トンのセメントを生産すべく競い合っている。 
  セメント・メーカーらは既にJVSLと交渉を持っており、最終決定を下すためのフィジビリティー調査結果は今年12月に明らかになる。 
  JVSLのSajjan Jindal会長によると、Corexプラントにおける鉄鋼生産と発電の過程で年間約50万トンのスラグとフライ・アッシュが排出される。もしこれをクリンカーとミックスするなら年間100万トンのセメントを製造できる。 
  スラグはより高価なクリンカーを代替するため、低コストでセメントを生産できるが、クリンカーに比べ輸送コストが嵩む。従ってセメント工場までの距離が重要な要因になる。 
  このためCorexプラントに近いWadiとMalkhetにセメント工場を有するACCとGrasimがレースの先頭に立っているものと見られる。 
  一方、1100クローのコスト超過に悩むJVSLは5~8%のシェアを機材納入業者にオファーすることにより、ギャップを埋める計画だ。もし同計画が金融機関らにより認められるなら、私募により約200クローの資金が調達されるものと予想される。調達された資金は1995年に発行された非転換社債635クローの償還に伴って生じる163クローの不足を補充するのに用いられる見通しだ。目下JVSLの45%のシェアはプロモーターが、25%は金融機関が、30%は一般投資家が握っていると言う。(ET,IE:8/25) 
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