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1999-08-27 ArtNo.20232
◆<馬>第2四半期のGDP成長率4.1%、リセッション脱却
【クアラルンプル】マレーシアの今年第2四半期(4-6月)の国内総生産(GDP)成長率は4.1%をマーク、中央銀行のTan Sri Ali Abul Hassan総裁は25日、「マレーシアはリセッションから完全に脱却、通年のGDP成長率は、公式予測の1%を遙かに上回るだろう」と発表した。
アリ総裁によれば、来年のGDP成長率も当初予想の5%を上回る見通しだ。マレーシア経済は13年来初のリセッションに陥った昨年以前には、毎年平均8%の成長を遂げており、大きな潜在性を備えている。このため景気の回復は持続し、成長速度も加速されるものと見られる。力強い輸出成長、政府支出の拡大、通貨管制によりもたらされた経済の安定が、景気回復に寄与したものと予想される。
今年第1四半期に1.1%のマイナス成長を記録した製造業は、第2四半期には10.4%の目覚ましい成長を遂げ、景気復調の原動力を務めた。製造業の劇的回復は主に電子製品に対する外需、取り分け米国方面の強力な需要に支えられた。政府支出も第1四半期の9億3300万Mドルから第2四半期の55億Mドルに拡大され、昨年棚上げされた多くのインフラ・プロジェクトが再開された。農業生産の成長も第1四半期の3.5%から第2四半期の8.7%に顕著な加速を見た。この結果今年上半期のGDP成長率は+1.4%となり、通年では3%以上の成長が見込まれる。
この他、インフレは第1四半期の4%から第2四半期の2.7%に減速、貿易黒字は181億Mドルのレベルを維持した。加えて国際市場における長期国債の発行により、短期債務を返済したため、対外債務のポジションは大幅に改善した。短期債務の準備金に対する比率は28.9%から24.5%に下降した。今月初めに5.5%に引き下げられた金利は、当面はさらに切り下げられる必要はない。引き続き状況を慎重にモニターするが、現在の金利は極めて快適な水準と言える。
中央銀行が調整役を務める法人債務再編委員会は、鉄鋼、運輸、通信業界の再編を継続する。アリ総裁は、同委員会はこれまでに総額310億Mドル、合計47件の債務再編申請を処理したと、各方面が注目し続けてきた数字を発表した。(NST,MBT,STAR,ST,BT,LZ:8/26)
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