1995-06-17 ArtNo.2022
◆<馬>出光、J州にM$5億スチレン・モノマー工場
【ジョホール・バル】出光石油化学と国営石油会社ペトロナスが70:30の出資率で進めるスチレン・モノマー合弁事業の起工式が15日ジョホール州のパシル・グダン・インダストリアル・エステートで催された。
総コスト5億Mドルの同プロジェクトでは年産20万トンの製造施設が96年12月の完成を目処に110haの敷地に建設され、従業員110人が雇用される。新工場は97年初に稼働、製品はほぼ全量が国内市場に供給される。スチレン・モノマーは、電子産業、自動車産業、包装業界で広く用いられているPS(ポリエチレン・レジン)、EPS(エキスパンダブル・ポリエチレン)、ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)の原料となるが、マレーシアで製造されるのは初めてのこと。出光石油化学系列会社のペトロケミカルズ(M)Sdn Bhdはジョホール州のタンポイ工場で75年以来PSを製造、同じく傘下のポリエチレンSdn Bhdはやはりジョホール州内でPS及びEPSの製造に携わっている。 一方、パートナーのペトロナスにとって同プロジェクトは国内ガス資源の付加価値を高める努力の一環と言う。(NST:6/16)
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