1999-08-25 ArtNo.20216
◆<星>今年のEコマース市場規模S$15億:統計局
【シンガポール】シンガポールのEコマース市場規模は一昨年9億1200万Sドルから昨年の12億Sドルに3分の1ほど拡大したが、今年はさらに25%増の15億Sドルに達する見通しだ。
統計局(DOS)の発表によれば、シンガポールにおける各種ビジネスの取引総額は1997年には7320億Sドルに達し、この内エレクトロニクス・ビジネスは僅か0.1%を占めたに過ぎない。ちなみに国内全体の取引額は、製造/建設/商業/サービス業界の企業が発行した領収証の額を基準にしている。統計局のEコマース調査はビジネス対ビジネス及びビジネス対消費者の双方の取引をカバーしているが、前者が全体の97%を占め、オンライン・ショッピングは依然それほど普及していない。
ビジネス対ビジネス・Eコマースについては、80%以上が、通信機器、コンピュータ・ハードウェア/ソフトウェア/周辺機器、電子・電気部品の卸売り業者により手掛けられている。
今年2月から4カ月間にわたり実施された同調査では、シンガポール拠点の企業の内、営業額トップ1000社と情報技術(IT)サービス関連企業1000社、合計2000社が対象にされた。
営業額トップ1000の企業の91%がインターネットに既にアクセスしており、1%の企業は向こう24カ月以内にアクセスする予定、残りの企業はインターネットへのアクセスを特に計画していなかった。
インターネットに既にアクセスしている企業の大部分は、インターネットをEメール、ビジネス調査、ニュース、参照、ソフトウェアのダウンロードに利用している。4%の企業がコンピューター・ネットワークを通じた物品の売買を手掛け、ビジネス対ビジネス・Eコマースを手掛ける企業は全体の2%。これは前回の調査結果を1%ポイント上回っており、今年は同比率が3%に拡大するものと予想されている。(ST:8/24)
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