SEAnews 1999-08-25 ArtNo.20212

【シンガポール】世界最大のディスク・ドライブ(HDD)メーカー、シーゲート・テクノロジーは世界的な事業再編計画の下、シンガポールにおける1万6000人の従業員中1600人を解雇するもようだ。
消息筋によると、同社は先週末に同方針を従業員に通知しており、解雇は2～3週間をかけて段階的に実施されるものと見られる。シーゲートは1カ月ほど前に解雇の方針を決めたが、政府や労組との交渉が長引き、実行が遅れたようだ。
リー・シエンロン副首相は22日に催された電子／電気産業労組(UWEEI)の3年に1度の大会の席上、一部のディスク・ドライブ・メーカーが組織再編を計画しており、景気の復調に関わらず、さらに多くの解雇者が出る可能性があると示唆した。
シーゲート・スポークスマンは組織再編が準備されていることを確認したが、詳細は今四半期の後半に明らかにすると述べ、具体的内容に触れることを避けた。
シーゲートは先月、今四半期には損失が計上されることを示唆するとともに、競争力を維持する狙いから世界業務に見直しを加えると予告していた。
アンモーキオＨＤＤ工場とSenokoプリント基板アセンブリー(PCBA)工場で各300人、トゥアス・ディスク・メディア工場で400人、ニューテック・パークの顧客サービス・センターで600人の解雇がなされる見通しで、この他中国でも600人が解雇されると言う。(BT:8/24)