SEAnews 1999-08-24 ArtNo.20201

【クアラルンプル】米国拠点の世界最大の半導体チップ・メーカーOn Semiconductorはヌグリ・スンビラン州スルンバン市スナワン・インダストリアル・エステートに設けた工場で、今年は昨年の70億ユニットを20％上回る84億ユニットの製造を目指している。
オン・セミコンダクターのHenry Leung重役(ｱｼﾞｱ担当GM)が20日語ったところによると、同社の昨年の出荷量は150億ユニット以上、総額15億米ドルをマーク、アナログ／ロジック／ディスクリート標準半導体コンポーネントのサプライヤーとして世界のトップに立った。今年の出荷量は180億ユニットを突破する見通しだ。スナワン工場は昨年度は出荷総数の40％に貢献した。
スナワン工場はグループ最大の製造施設で、1979年以来の同工場に対する投資額は4億米ドルにのぼる。昨年はウエハー製造施設の拡張と新製品の開発に1億9000万Ｍドル近くが投じられ、今年も製造施設の一層の拡張と新製品の製造が目指されている。
Texas Pacificグループ(TPG)によるマネージメント・バイ・アウトにより今年5月にモトローラの最大部門が分離独立して発足したオン・セミコンダクターは、米国アリゾナ州フェニックスに本部を置き、マレーシアの他、米国／メキシコ／スロバキア／チェコ／フランス／日本／フィリピン／中国に製造拠点を有する。
マレーシア子会社のSCG Industries (M) Sdn Bhdは、スナワンに2工場を有する。その内1つは1997年に設けられたマレーシア初のウエハー製造施設。
アジアはグループの半導体コンポーネント売上の50％に貢献しており、100社以上のディストリビューター網とオフィス網が存在する。
テキサス・パシフィックはオン・セミコンダクターに90％出資、モトローラが残りの10％を保持している。
ＳＣＧインダストリーズのC.M. Ng重役(MD)によると、同社は世界のＯＥＭ(original equipment manufacturers)に幅広いディスクリート／アナログ製品を納入しており、目下4500人の従業員を擁する。スナワン工場はこれまでに70件の特許申請を行い、内28件の認可を得た。向こう2年内にダイ・デザイン・センターも設ける計画だ。
1993年に発足したＴＰＧにはDavid Bonderman、James G.Coulter、William S.Priceの諸氏が含まれ、テクノロジー／テレコミュニケーション、食品・飲料、小売、ヘルスケア、航空会社領域に共同投資を行っている。(MBT,STAR:8/21)